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About Protrac
厳密な話をしますと、過去にスリックカートという名称で営業を行っていた施設や体制は現存せず、またこれとは別物のカート車両やコースを用いた、異なった形態のものでした。現在この場所ならびにここと近似の形態で運営されていた物の起源は、前述とは異なる体制の下で企画・運営されていたもので、運営場所によって多少違う部分もありますが、およそ「American Pro-Trac」という名称で営業されていた物です。要はこのカートやコースは実は、いわゆる造語「スリックカート」の語源そのものではなかったりします。しかしこの場所が「スリックカート」と広く呼ばれているのは「滑るコースで走らせるカート」という環境のカート場自体が、施設等の思惑以前にそのような形容詞で表されるものであると、一般概念上で認識されているからだと思います。既に有る意味ひとつのジャンルとも言えますが、実際に英語の意味的にはそのようになります。滑るコースはスリックトラックと呼ばれ、そこで走らせるカートを簡略して呼ぶにあたって、スリックカートとなるわけです。これは海外にて該当語句を語る英語圏の人がいることで証明されています。これらの例はおよそ「スリックトラック カート」「スリック カートトラック」「スリック カート」等で、YouTube等で映像を探す際も英字綴りでこれら語句を検索すると、海外の類似例が幾つかヒットすることでしょう。
類似施設としては、レベルを落とした遊園地の遊戯施設や、滑走意図が無いまたは低いゴーカート等であれば他にも存在しますが、滑ることを特徴として前面に押し出しつつ、姿勢制御に自由度を与えられる程度の速度での走行が可能な上で、コースにもある程度の幅があり、本来レース形式での走行が前提、という設定の施設は、現状は国内で他にほぼ存在しないこともあり、この施設は源流は違えど実質的に語源スリックカートの意味に現在では一番近いと言えると思います。
さて冒頭に記載した元々スリックカートと呼ばれた物は、車両構造段階で明確に走行姿勢を斜めにする為の内容が盛り込まれており、実際走れば見た目に斜めにはなりましたが、姿勢制御の観点からは勝手にそうなるという物でしたので、そこから更に制御を楽しんだりレースをしたり、という発展性が薄い形態でもあったのです。代わってこのAmerican Pro-Tracについてですが、この由来は車両にあります。米国製造のこの車体は汎用の営業施設向けカートでして、実は必ずしも滑る路面での走行に特化した物ではないのですが、現在も販売されていると思われるこの車両の販売名がpro-tracタイプといい、そこからアメリカ由来のpro-trac、つまりAmerican Pro-Tracとなったのです。この製造元は多種の同様なカート車両を製造販売しており、米国始め他国でも営業例があるようですが、千葉県の大慶園という施設でもそちらの別タイプの車両を使用し、現在も営業されています。ただ路面はいわゆる倉庫の床と同様のコンクリート舗装で、高い滑走設定は行っておらず、姿勢制御を楽しむことは殆どできないようです。これと同様の経緯・内容の施設は、他にも埼玉方面に一件、過去に存在しましたが現存はしていません。
余談ですが、上記のようにpro-tracという名称を用いるのは、スリックカートと称して営業を先んじていた所と、その後にこの車両で近似の施設を企画した所との間で、過去に名称に於ける紛争的な事情があったことが理由です。スリックカートと呼べないが為に、そのようになったわけです。しかしその後スリックカートは廃れ事実上消滅し、現在は幾つかの施設が異なる車両や内容を用いながらもそれぞれ、スリックカートと名乗っているのが現状です。
さて話は戻ります。真偽は不明ですが当方の認識ですと、二十数年程度昔に前述のpro-tracカート車両を用いて屋内で営業する施設が企画され、それが東京板橋に過去存在した東京サーキット(現在は廃業)となりました。ボウリング場の1フロアであったこの施設は、ボウリングの床材を用いた周回形状のローラースケート場が既にあり、そこが改装されてそのようになったのです。当時はF1ブームもあり大盛況となった為に拡大展開として、同車両ならびに近似の路面設定を用いて、関東近辺の数箇所で施設の開業先が出てきました。路面構成は前述床材ですとメンテナンス性に難がある為、他国含め同様の施設で多くが用いる、コンクリート舗装の上に滑走用の積層を付加する構造がとられました。そのような例が、埼玉川口のキャメルGP、東京福生のダイヤモンドサーキット、静岡焼津のポールポジション(注:情報のみで当方確認はしていません)、そして神奈川大和のビッグバンサーキット、です(大和の施設以外は既に転業もしくは廃止されています)。つまりAmerican Pro-Tracという枠組で考えるなら、これら施設がそのような物となります。変わって神奈川綾瀬や大阪方面等の、前述以外の殆どの施設はほぼ冒頭に記した元のスリックカートと呼称し営業されていた物(未確認ですが当時全国に十数件の施設があったようです)なのですが、当時はかなりこのような遊戯が流行っていた為に類似形態の導入が他にも存在した可能性もあり、全国的には一概には言えないかも知れません。話を戻しますが、前述中では川口のキャメルGPが、施設構成や企画運営に抜きん出ており、また車両導入に於いても現地との直接のコンタクトが可能な人員を確保していた為に、当時系列内で主導的な役割を担っていました。そのようなバックグラウンドから、同カラーのカフェ的な施設が併設されていたり、また場内放送の選曲に於いてまで、アメリカンな風味の場内設営などで他施設とは異なるひとつ抜けた雰囲気を醸し出していました。しかしそれも施設が閉鎖され人員が拡散してしまい、また元の企画導入組織も既に存在しない為に、残存運営している神奈川大和のビッグバンサーキットでは、それらの助力が得られない現在は自力で車両メンテナンス等の手段を講じているとのことです。この施設はコース開業以前にもホビー用スロットカーを営業しており近年復活させているくらいですので、中の人の自動車への理解によってこのコースは現存しているのでしょう。
このコースについてですが、2004年に実施されたコース再舗装後の路面は、恐らくセメントもしくはコンクリートベース上に敷設した積層樹脂床舗装となっているようです。それ以前までの過去の路面は、路面自体での滑走度を保持する為に、塗装したコンクリート舗装上に硬質素材でのコーティング施行があったのですが、現在はそれが無く樹脂床の代替となっている為に、路面上に適時撒かれる油分を含む粉による低摩擦状態の誘発と、車両のセッティングによる限界性能の低下(未確認ですが体感にての判断です)によって現在の走行特性を構成しており、結果、路面単体での滑走度が少々加減された現在では過去の特性とは異なる方向となって稼動中です。といった現状でも、現在日本国内で触れることの可能なこの類の乗物としては、かなりの操縦自由度を保持しています。安全性の部分もありますがここのレベルを制限しているのは、およそ速度だけでしょう。実際、標準車両の排気量160ccの他に、同様の車両へ200ccや240ccを載せた物もここには存在しますが、排気量が大きければ速いように見えて実は大差が無い、もしくは逆に遅いことさえある、という現実をみても駆動力の空転量が想像できるかと思います。これだけマイナーな物についてなのであまり知られていないことなのですが、他車と絡んだりコーナーを走るとなると、体重が多い方が路面が滑る程に有利だったりします。体重が軽いとストレートスピードこそ伸びますが、ここではストレートが極端に短いのです。そんなこの車両を使用して稼動している施設も、把握している限り日本国内では現在この場所だけになってしまっているようです。
現在このような遊戯に於いては、一般的に多くがレンタルカート等のスピードを付与するカート全盛ですが、姿勢制御の広範さ・アスファルトで起きない挙動もここでは存在すること・比較的に体力を要しない・体重が軽くなくても良い・大人から(身長が許す範囲で)子供まで乗れる・時には速く走るだけではない遊び方も可能、などなど、速度やタイム、格付け等に縛られない自由度がある方なら、そんなこれの魅力がご理解可能かと思います。これが必ずしも最高でなくても、これもたまにはいいんじゃない、そう思ったらその時にすぐ乗れる。スリックカート、という広く慣れ親しまれていた?言葉とは裏腹に現在実は希少という、このような「見た目はともかく」この筋ではレア度満点の大人のオモチャ(子供でも身長あれば乗れますが)をちょっと観察してみましょう。

:: 使用車両 American-Protrac スペック一覧 ::
- Body: Special high-imapact cross-link plastic body
- Frame: 1 1/2" x 2" x .120 rectangular steel tubing. All MIG welded.
- Bumper: 3" spring steel bumper mounted to the plastic body.
- Engine: Honda air cooled engines with centrifugal wet clutch.
4-stroke, overhead valve single cylinder, inclined by 25° Available engines are 5.5hp GX160K1, 6.5hp GX200K1, 8hp GX240K1. * GX160K1 Spec - Total Displacement:163cm3(9.6 cu in), Bore&Stroke:68x65mm(2.7x1.8in), Max Horsepower(Gross)4.0kw/4,000min(5.5hp/4,000rpm)
- Drive belt: Gates Poly Chain GT
- Brake type: Heavy duty band brake.
Our steel band brake has a truck brake lining rivetted to the steel band.
- Linkages: Gas and brake rods, solid steel rods with metal linkages.
- Steering; 3/4" tie rods, 1/2" tie rod ends.
- Rear axle: 1" live axle (both tires drive)
with tapered ends (no keyways to wear out). Our axles are made of the same chrome alloy used for hydralic rams.
- Rear hub: Rear hubs are made from solid aluminum stock.
CNC machined with taper for press fit onto axle. Wheel studs for quick tire changes.
- Front spindle: 3/4" hardened steel spindle and needle bearing caps.
- Front hub: Front hubs are machined from solid aluminum stock.
CNC machined for tapered roller bearings or sealed ball bearing. Wheel studs for quick tire change.
- Tires: 6" go-kart slicks with tube.
- Rims: 6" spun amluminum.
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